お知らせ
5/16 【オンラインセミナー】成功確率を高める新規事業創出の進め方 ~小さく始めて大きく育てる「3回転半ひねり」のイノベーション~
一般社団法人企業研究会にてのセミナー実施です(オンライン)
2024年 5月 16日(木) 13:00~17:00
https://form.bri.or.jp/public/seminar/view/30417
【概要】
時代も、経営者もイノベーションを求めています。既存事業がジリ貧になる中で成功している企業は何が違うのか。そして、どうすれば成功するのかを事例から解説。
そして、多くの技術者が抱える「次に何を開発すべきか」、「最近の市場のニーズ」、「自社技術の顧客ニーズ」「保有技術のいい出口」がわからない、という悩みをいっきに解消します。一般論や概念だけでなく、イノベーションを生み出すための具体的なやり方までも公開いたします。
<習得できる知識>
◆知識に関する学び
・技術者/担当者が新規事業を創出するための考え方/ノウハウを学ぶことができる
・自社の技術のマッピングと目指すべき方向についての基礎知識が得られる
◆使えるテクニックとしての学び
・自身(自社)の技術を見直す方法について
・バックキャスティング法による新規テーマの創出方法
・本提案手法による技術からの新規提案方法
・会社も自身も活きる提案書の書き方
【目次】※内容が進行具合により変わる場合があります
0.はじめに
0.1 自分ごとで考えよう
1.イノベーションについて
1.1 イノベーションの不可避な必要性:なぜ重要なのか
1.2 イノベーションの定義と事例
2.既存事業の衰退:隠された真実
2.1 既存事業がなぜジリ貧になるのか
2.2 経営者の悩みと取り組みを知る
3.成長企業の強みを探る
3.1 自社を知るための技術の棚卸し 具体的なやり方
3.2 アンゾフのマトリックスと強みと事業戦略
(1)実例 (2)成功の共通項は何か?
4.新規テーマの発掘方法
4.1 フォアキャストとバックキャストで考える
4.2 時流にのることの重要性
4.3 社会潮流を利用した未来の予想
4.4 未来の予想をして成功した事業開発の実例
5.イノベーションに特許を利用し効率アップ
5.1 新規事業開発に特許を利用する
5.2 特許情報の凄さ
5.3 新結合によるイノベーションの公式
5.4 バリューチェーンから考えるイノベーションの公式
6.技術者からのプロジェクト提案方法
6.1 強み技術に基づく提案
6.2 超シンプル提案書の骨格
6.3 技術からの提案で商品化までの最短化を目指そう
詳細は以下を参照してください
https://form.bri.or.jp/public/seminar/view/30417
ブログ更新:素材の強みを活かす:新規事業創出と異分野応用の方法
https://fujii-tech.com/diary
素材の強みを活かす:新規事業創出と異分野応用の方法
素材に関連する会社から新規事業創出の相談を受けることがよくあります。一般的なアプローチとして、素材の強みを起点にした戦略を推奨しています。このプロセスでは、素材の特徴を徹底的に分析し、代替製品としての利用や新たな分野への参入の可能性を検討します。大まかな流れは以下の通りです。
1.同等素材やライバル会社の動向チェック
・自社の素材で競争できる領域があるかを評価します。
2.物質の特性と機能の洗い出し
・物質の既知の物理的および化学的特性をリストアップします。これには状態、色、臭い、溶解性、融点、沸点、密度、硬さなどが含まれます。物質の化学的特性を考慮に入れます。物質がどのように現在使用されているか、既知の機能を理解します。
3.異分野での応用チェック
・他分野の物質や技術と比較し、物質が他のアプリケーションでどのように利用できるかを検討します。
・既存の他社の素材との置換えの可能性を想像してみます。
このようなアプローチにより、自社の強みを他分野で生かせるかを探ります。
実際のコンサルティングプロセスでは、より詳細な議論を参加メンバーと共に進めていきます。また必要に応じて別のアプローチ方法などを用いたりもします。技術者だけでなく、営業、知財、企画部門のメンバーも交えることで、より効率的な議論が可能になります。
ブログ更新:新規事業は小さく始めて大きく育てる ~3回転半ひねりのイノベーション~
ブログ更新:研究開発とランチェスターの法則
研究開発とランチェスターの法則
ランチェスターの法則は、軍事のために見いだされた法則ですが、日本では営業の方の間で流行した法則です。簡単に言うと、強者の戦略と弱者の戦略は大きく異なるということです。弱者は強者のように広域で戦えないので一点集中する方がよいということです。
ランチェスターの法則 wiki
さて、研究開発においてはどうでしょうか。
特に新規テーマや後発のテーマの場合、自分たちが弱者であることをよく認識しなければなりません。この認識が間違っていると、成功することはできません。特に、大企業では強者である分野が複数あったり、既存事業にはリソースが十分にあるので、新しい研究開発においても強者の戦略をとりがちですが、多くの場合失敗してしまいます。新規の場合はスタートは少人数、小予算ですので、新しい分野への参入はベンチャー企業と同じです。
研究開発では、自身が弱者であることをよく認識し、できるだけ特徴のある技術、差別性のある技術に絞って他社よりも少しでも先に行くことが必要です。その、少しでも差別性のある技術はなにか?というのが一番難しいのですが、徹底的に考えるしかありません。後追いのみでは到底勝てるはずもありません。
私事で恐縮ですが、約10年前に1人である技術の開発を進めました。
その時は1人だったので、ある特徴にこだわって、他の性能は無視して開発を進めました。その結果、目標とする性能を達することができました。うまくいくようになると、急に周りの助けも得られるようになり、開発がどんどん進むようになりました。
その後、世界中の企業の方が共同開発したいとやってきました。これは、1つの特徴にフォーカスして開発した結果、私1人でも課題を突破することができ、その突破をきっかけにテリトリーを広げていくという、まさにランチェスターの法則そのものです。
研究開発を進めている人はぜひとも、1つの特徴のあるところに力を集中して、成果をあげて、その後広げていってほしいと思います。決して、自身を強者と思って、他者の後追いで同じことをやってはいけません。
ブログ更新:MEMS技術の新規事業応用:小型化、高感度、低消費電力の鍵要素
圧電MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)は、微細な電子機械システムの一種で、圧電効果を利用して機械的な変位を電気信号に変換し、逆に電気信号を機械的な変位に変換する技術です。今回は、圧電MEMSの主な特徴と応用について説明します。
1. MEMS技術の特徴
革新的な小型化: MEMS技術は微細なサイズで製造可能で、これは新規事業において製品やシステムのコンパクト化に大いに役立ちます。小型のデバイスは、携帯性や省スペースの要件を満たし、市場での競争力を高めるのに寄与します。一概には言えませんが、小さくなればなるほど低コスト化するという半導体素子と同じような効果もあります。
低消費電力と長寿命: MEMSデバイスは低消費電力で動作し、長寿命を持つため、新規事業がエネルギー効率を重視する場合や信頼性が不可欠な場合に適しています。これは、バッテリー駆動の製品や無停止動作を要求されるアプリケーションに適しています。
2. MEMS技術の新規事業への応用
センサー技術の革新: 新規事業はMEMSセンサー技術を活用して、市場での競争力を向上させることができます。高感度のMEMSセンサーは、新しい製品やサービスの開発においてデータ収集と解析の品質を向上させ、顧客満足度を高めます。構造設計によっては新たなセンサとして使える可能性があり応用は広いと考えます。
製品のミニチュア化: MEMS技術は、製品やデバイスを小型化するのに役立ちます。これにより、新規事業はコンパクトでポータブルなソリューションを提供します。小型化は低コスト化と高付加価値化を意味し、従来のものと比較して競争力の高いデバイスになる可能性があります。
エネルギーハーベスティング: 新規事業はMEMSデバイスを使用して、外部エネルギーを収集し、エネルギーハーベスティング技術を導入できます。これは、バッテリー寿命の延長や環境に優しいソリューションの提供に役立ちます。実際のところ発電量はまだまだ小さいものの、センサや回路の商品電力が下がってきたため上手く組み合わせることでユニークな商品となる可能性があります。
MEMS技術は新規事業の成功に向けて多くの機会を提供し、競争力を高め、市場での立ち位置を強化する手段として積極的に検討すると良いでしょう。
ご質問等がありましたらお気軽にメールいただければと思います。