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自主研究(闇研究)を実用化する

皆さんの会社では、「闇研究(自主研究)」は認められているでしょうか。
企業の研究開発において、公式テーマ以外の自主研究からイノベーションが生まれるケースは少なくありません。
 

私の前職では明確な制度はありませんでしたが、※3Mの「15%ルール」のように、個人の裁量で研究テーマに取り組む文化がありました。

 

自主研究から実用化までのプロセス(実例) 

私は2005年頃から2008年頃にかけて、液晶プロジェクタ用の無機位相差板を自主研究として開発し、最終的に実用化しました。

プロセスは以下の通りです。

・門からの相談をきっかけにテーマ設定
 社内で対応できない課題を引き受ける
・自の材料・プロセスを提案
・去検討のヒアリング
 「実用化は困難」との評価
 実験条件と材料に改善余地ありと判断
・期検証と同時に特許出願(知財戦略)
・算がない中で外部機関を活用
 2年間で70万円程度で検証
 低コストでのラピッドプロトタイピング
・業開発部と連携し顧客開拓
・顧客先でコントラスト数倍向上という成果
・耐久性課題は顧客側が許容し採用決定
・社内に受け皿がないため子会社で量産化 

 

自主研究を実用化するための5つのポイント 

研究開発の成功事例として、重要なポイントは以下です。

・アイデアを出す(テーマ設定力)
・低コストで検証する(ラピッドプロトタイプ)
・特許を出願する(知財戦略)
・顧客の声を直接聞く(市場適合性)
・顧客が欲しいと言う状態を作る(事業化の鍵) 

特に、顧客ニーズと知財の両輪が揃うと、社内プロジェクトは止まりにくくなります。  

技術者のキャリアとしての自主研究自主研究は単なる「余暇の研究」ではありません。
研究開発における新規テーマ創出力・事業化力を高める実践的なトレーニングです。むしろ、公式テーマだけでは得られない経験が蓄積されます。

 

まとめ : まずはアイデアと特許から始める

 闇研究でも自主研究でも構いません。
重要なのは、アイデアを形にし、特許として押さえることです。そこから研究開発のストーリーは動き始めます。若い技術者・研究者の方は、ぜひ一度挑戦してみてください。

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※3M15%ルールとは

勤務時間の約15%を本業以外の研究やプロジェクトに活用できる文化(不文律)。
社員の自由な発想を促進し、「ポスト・イット」などの革新的製品を生み出してきたことで知られています。