お知らせ
ブログ更新 : AIを使って15分で新規事業テーマを考えてみた
https://fujii-tech.com/diary/239682
新規事業のテーマを5件考え、そのうち1件を事業構想図にまとめる。
ここまで、生成AIを使って約15分でした。
もちろん、AIが出した案をそのまま事業化できるわけではありません。
それでも、新規事業の初期アイデアを広げる手段としては、かなり使えると感じています。
今回は、ペロブスカイト酸化物を題材に、新規事業テーマを考えてみました。
事前に市場や技術動向、社会課題などを調査しておけば、プロンプト自体は比較的簡単でも、ある程度具体的な案を出すことができます。
まず、5件のテーマ案を表にまとめてもらいました。
「ペロブスカイト酸化物を用いた水素製造・SOEC用高耐久電極材料」
について、社会課題、技術コンセプト、用途、開発ロードマップを一枚の図にまとめました。
ここまでの全工程で約15分です。
当然ながら、技術的な実現性、既存技術との差別化、顧客ニーズなどは、さらに検証する必要があります。
初期のたたき台としては参考にできるレベルかなと思います。
技術以外の部分として資料の構成や考え方は良いと思います。
AIで複数の仮説を短時間で出し、技術者や事業担当者が修正していけば、それなりのテーマに仕上げることができます。
今後の新規事業のネタ出しは原理原則に基づいた指示をAIに行い、
AIで可能性を広げ、専門家が事業に仕上げる。
という流れになるかもしれません。
今回紹介した方法や、さらに工夫したテーマ創出の方法については、今後どこかの機会でお話しできればと思います。
ブログ更新 : 研究者が社内を説得するには、社外(顧客候補)を使う
https://fujii-tech.com/diary/238539
研究者が社内を説得するには、社外(顧客候補)を使う
大企業の新規事業では、社内だけで議論していると前に進まないことがあります。
「本当に売れるのか?」
「リスクはないのか?」
「前例はあるのか?」
「誰が責任を取るのか?」
こうした問いが重なり、石橋を叩きすぎて、結局渡らない。これはよくある話です。
では、どうすればよいのか。
私は、研究者が社内を説得するには、社外を使うべきだと思います。顧客、共同開発先、大学の先生、社外有識者、実証先、販売パートナー。こうした外部の存在があると、社内の見え方が変わります。社内で「この技術は有望です」と言うだけでは弱い。
しかし、顧客が「試してみたい」と言う。
共同開発先が「一緒にやりたい」と言う。
社外有識者が「この方向は面白い」と言う。
そうなると、社内は動きやすくなります。
ただし、ここで勘違いしてはいけません。社外を使うといっても、単に有名な先生や大企業の名前を借りればよいわけではありません。外部の人が乗りたくなるだけのモノが必要です。話を聞いた人が「それなら試す価値がある」と思えるストーリー、事実が必要です。
研究者がやるべきことは、技術を説明することだけではありません。技術を、顧客課題や市場機会につなげるストーリーに変えることです。社内を動かすには、社外の信用を使う。
しかし、社外を動かすには、相手が乗りたくなるモノとストーリーが必要です。新規事業で問われるのは、技術力だけではありません。
社外を巻き込み、社内を動かす構想力です。
私は技術系企業向けに、新規事業テーマの整理、顧客候補の探索、仮説検証、社内説明ストーリーづくりを支援しています。
技術はあるが社内が動かない。
顧客や共同開発先をどう巻き込めばよいかわからない。
そのような場合は、ご相談ください!
ブログ更新 : 大企業の研究開発は、なぜ失敗しそうでも途中で止められないのか?
https://fujii-tech.com/diary/236306
大企業の研究開発は、なぜ失敗しそうでも途中で止められないのか?
大企業では、役員や研究所長、事業部長が主導する大きな研究開発プロジェクトや新規事業プロジェクトが立ち上がることがあります。
多くの予算、人員、時間を投入する重要プロジェクトです。しかし、途中で市場環境が変わったり、技術の前提が変わったりしても、簡単には止められないことがあります。
そのような事例を見てきた方は多いと思います。
なぜでしょうか。
私は、この現象は慣性の法則に近いと思っています。
大きな物体は、一度動き始めると簡単には止まりません。同じように、大企業の研究開発も、関係者が増え、予算がつき、経営層の案件になるほど、プロジェクト自体が大きな「慣性」を持ちます。
現場から、
・市場が変わっている
・顧客ニーズが変わっている
?技術の前提が変わっている
という声が出ても、すぐには方向転換できません。
「ここまで投資したのだから」「役員案件だから」という理由で、そのまま進み続けてしまうこともあります。
しかし、市場も技術も待ってくれません。
だから今の時代に必要なのは、最初から重厚長大なプロジェクトを組むことではなく、小さく始め、市場を見ながら素早くPDCAを回し、必要なら方向転換する進め方です。変化を認めることも、研究開発マネジメントの重要な仕事だと思います。
おわりに
研究開発の成功は、技術力だけでは決まりません。
市場の変化を読み、技術の前提を見直し、必要に応じて方向転換できることが重要だと考えます。
研究開発テーマの見直し、新規事業の方向性整理、技術シーズからの市場探索でお困りでしたら、ご相談ください。
技術と市場の両面から、事業化につながる研究開発テーマを一緒に整理いたします。
ブログ更新 : 半導体ブームにメーカーはどう乗るか 自社技術を成長市場につなげる新規事業開発
https://fujii-tech.com/diary/235094
半導体市場が活況です。
生成AI、データセンター、メモリ、先端パッケージ、電源、冷却、材料、製造装置。ニュースを見ていると、半導体関連なら何でも伸びそうに見えます。
しかし、実際には、半導体ブームにうまく乗って伸びているメーカーもあれば、なかなか参入できていないメーカーもあります。
かなり二極化しているように感じます。
新規事業開発の基本は、伸びる市場に入ることです。その意味で、半導体市場は今、魅力的な分野です。
ただし、「うちの技術は半導体に使えるはずだ」だけでは不十分です。
大事なのは、自社の強みをしっかりと分析することです。
素材であれば、耐熱性、絶縁性、熱伝導性、密着性、加工性。
部品であれば、精度、耐久性、小型化、信頼性。
プロセスであれば、低温化、高速化、大面積化、歩留まり改善。
その強みが、半導体のどの工程、どの部材、どの顧客課題に刺さるのか。
ここを考える必要があります。それなりに市場調査も必要になります。
さらに見るべきなのは、『今』だけではありません。数年後にどこで困りごとが大きくなるのか。
どの工程がボトルネックになるのか。どんな材料・部品・装置・プロセスが必要になるのか。
未来から逆算する、『バックキャスト』の視点が重要です。
半導体ブームに乗れる会社と乗れない会社の差は、技術の有無だけではありません。
自社の強みを理解し、成長市場の課題を調べ、顧客課題との接点を仮説として作れるか。そして、顧客と対話しながら検証できるか。
ここに差が出るのだと思います。
半導体市場はメーカーにとって大きなチャンスです。ただし、待っているだけではチャンスは来ません。
自社の強みを整理し、半導体市場の課題を洞察し、仮説を立てて動く。この姿勢が必要です。
コンサルティングでは、技術を持つメーカー向けに、半導体分野での用途探索、顧客候補の整理、仮説検証を支援しています。
自社技術を半導体市場にどう接続するかでお困りの場合は、ご相談ください。
【オンラインセミナー】技術者のための自社技術を活かした新事業創出と用途開発および実践のポイント 2026年 7月 16日(木)10:00 ~ 17:00
https://www.j-techno.co.jp/seminar/seminar-81052/
- 2026年07月16日(木) 10:00 ~ 17:00 に以下のセミナーをJTCさんにてオンラインセミナーを行います。
私自身は10時から14時までの前半部分です。
技術者のための自社技術を活かした新事業創出と用途開発および実践のポイント <オンラインセミナー>
~ 独自のアプローチと実践例で学ぶ新規事業開発の基本、バックキャスティング法による新規テーマの創出方法、既存技術の新市場を開拓する用途開発の実践 ~
・自社技術の強みを客観的に言語化し、需要の探求と用途開発で新事業創出を実現するための実践講座
・特許とAIを活用し、自社技術の「強み」を成長市場に掛け合わせ、応用技術やオープンイノベーションにつなげて、新規事業開発を成功させよう!


