日々の気づき/ブログ
MEMS技術の新規事業応用:小型化、高感度、低消費電力の鍵要素
圧電MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)は、微細な電子機械システムの一種で、圧電効果を利用して機械的な変位を電気信号に変換し、逆に電気信号を機械的な変位に変換する技術です。以下に、圧電MEMSの主な特徴と応用について説明します。
【MEMS技術の特徴】
革新的な小型化: MEMS技術は微細なサイズで製造可能で、これは新規事業において製品やシステムのコンパクト化に大いに役立ちます。小型のデバイスは、携帯性や省スペースの要件を満たし、市場での競争力を高めるのに寄与します。一概には言えませんが、小さくなればなるほど低コスト化するという半導体素子と同じような効果もあります。
高感度と高精度: MEMSデバイスは高い感度と精度を持っており、センサーとしての利用に最適です。これは、新規事業が環境モニタリング、品質管理、医療機器、自動車技術、および他の多くの分野で高品質なデータ収集と制御を必要とする場合に特に有益です。すでにスマホや自動車には採用され始めています。
低消費電力と長寿命: MEMSデバイスは低消費電力で動作し、長寿命を持つため、新規事業がエネルギー効率を重視する場合や信頼性が不可欠な場合に適しています。これは、バッテリー駆動の製品や無停止動作を要求されるアプリケーションに適しています。
【MEMS技術の新規事業への応用】
センサー技術の革新: 新規事業はMEMSセンサー技術を活用して、市場での競争力を向上させることができます。高感度のMEMSセンサーは、新しい製品やサービスの開発においてデータ収集と解析の品質を向上させ、顧客満足度を高めます。構造設計によっては新たなセンサとして使える可能性があり応用は広いと考えます。
製品のミニチュア化: MEMS技術は、製品やデバイスを小型化するのに役立ちます。これにより、新規事業はコンパクトでポータブルなソリューションを提供します。小型化は低コスト化と高付加価値化を意味し、従来のものと比較して競争力の高いデバイスになる可能性があります。
エネルギーハーベスティング: 新規事業はMEMSデバイスを使用して、外部エネルギーを収集し、エネルギーハーベスティング技術を導入できます。これは、バッテリー寿命の延長や環境に優しいソリューションの提供に役立ちます。実際のところ発電量はまだまだ小さいものの、センサや回路の商品電力が下がってきたため上手く組み合わせることでユニークな商品となる可能性があります。
MEMS技術は新規事業の成功に向けて多くの機会を提供し、競争力を高め、市場での立ち位置を強化する手段として積極的に検討すべきです。
いつでもご相談ください。
圧電材料とMEMS:電気を生み出す不思議な素材とその使い方
圧電材料とは、力(圧力)を加えると電圧を発生する(圧電効果)または電圧を加えると変形する(逆圧電効果)性質を持つ材料のことです。圧電効果は、物質内の正負のイオンが力によってずれることで電気分極が生じる現象です。逆圧電効果は、電気分極によって物質内に応力が発生し、物質が伸縮する現象です。圧電材料には、水晶やPZT(チタン酸ジルコン酸亜鉛)などの単結晶やセラミックス、PZTやAlN(窒化アルミニウム)などの薄膜などがあります。以下の図でイメージを示します。
この特性により、圧電材料は機械エネルギーと電気エネルギーの相互変換が可能となり、さまざまな応用が可能です。例えば、センサとしては、振動や音波、流体の流れや液面、温度や加速度などを検出することができます。アクチュエータとしては、超音波モーターやカッター、インクジェットヘッドやマイクロスピーカーなどに広く使われています。また、発振子やフィルタとしては、クロックや通信機器などに応用されています。
近年、圧電材料は小型のデバイスにさらなる応用が広がっており、特にMEMS(微小機械素子)分野でその重要性が際立っています。例えば、インクジェットヘッドでは圧電材料を用いて電圧を印加すると、液体のインクを精確に吐出することができます。MEMSマイクロフォンでは、音波によって圧電薄膜が振動し、その変位を電気信号に変換する役割を果たします。MEMS加速度センサでは、重力や加速度によって圧電薄膜が変形し、その応力を電気信号に変換します。同様に、MEMSジャイロスコープでは、回転運動によるコリオリ力を圧電薄膜で検出します。そして、MEMSプロジェクタでは、圧電薄膜を用いてミラーを駆動し、光を反射して画像を投影します。
圧電材料とMEMSは、それぞれ独立した技術分野ですが、互いに補完し合う関係にあります。圧電材料はMEMSの重要な機能素子として使用される一方で、MEMSは圧電材料の新たな応用領域として期待されています。今後も両者の技術革新が進み、より高度で多様なデバイスが実現されるでしょう。
当社では圧電材料とMEMS分野に関するアドバイスを提供しております。何かご質問やご相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。
「新規事業のアイデアを考える際の3つのポイント:やりたいこと、できること、社会の役に立つこと」
新規事業のアイデアを考える際には、重要な3つのポイントが存在します。それは、「やりたいこと」、「できること」、「社会の役に立つこと」です。これらを簡単に説明します。
やりたいこと:
自分の情熱や興味、趣味の延長などを活かして、魅力を感じる商品やサービスの分野を選ぶことが大切です。自身の趣味や専門知識を活かした製品開発に取り組むことで、長期的なモチベーションを維持することが可能です。新規事業にはさまざまな困難が伴いますが、強い意志を持っていればその困難も克服できるでしょう。逆に、無理にやらされていると挫折しやすいです。
できること:
自身のスキルや経験、そして会社の強みを活かして商品やサービスを提供することが成功の鍵です。まったくの未経験分野や弱みがある場合、学習に時間がかかることもあります。ですから、まずは自分/自社の得意な分野から着想を始めることが重要です。
社会の役に立つこと:
役立つ商品やサービスは、需要が存在することを意味します。自分勝手なアイデアではなく、社会や顧客のニーズに応えることが必要です。また、社会の役に立つ商品は、潜在的な需要があれば認知されると売れ始めることもあります。他人を助けることがモチベーションとなり、商品開発にも熱意を注げることでしょう。市場の動向を見極め、トレンドを把握することが役立つ商品を考える上での重要なステップです。
新規事業を始める際には、自身の情熱やスキル、そして社会の需要を考慮することが成功への鍵となります。自分自身や自社の個性を活かしながら、独自で魅力的な商品やサービスを提供し、新しいビジネスの可能性を切り開いてみましょう。
新規事業展開の落とし穴!「大企業病」を回避するPDCAサイクルの鍵とは
いくつかの企業とのコミュニケーションを通じて感じたことを共有します。
「大企業病」という現象が存在しますが、最近では中小企業でも同様の傾向を感じることがあります。この問題は、組織内で発生する課題であり、特に中間管理職が上司に報告する際に、完璧な成果を追求しすぎてしまい、その過程で部下たちが疲弊し、報告が滞るという状況を指します。特に目立つのは、中間管理職が見栄えの良い資料を作り上げるまで仕事が終わらないケースです。新規事業のアイデア出しにおいても、いくら市場調査を行っても、社会に存在しない概念はなかなか評価されません。そこで、市場に存在感を示すためのモック(サンプル)を作成し、市場との対話を通じて着実に前進する方が効果的です。
実際のところ、大企業のトップ層(部長や役員)は、必ずしも完璧な成果を求めているわけではありません。しかし、中間管理職や現場の人々は上司に対して、あたかも全てが完璧であるかのように見せようとし、結果として調査や計画に時間を費やし続けてしまいます。
本来、計画を適度に立てて即座に行動し、その後PDCAサイクルを活用して改善することが重要です。しかし、大企業では計画だけが強調され、実際の実行が遅れることがしばしばあります。つまり、PDCAが永遠に続く状態に陥りがちです。そう、PDCAではなく、PPPPP....となります。
この課題を克服するためには、完璧な結果を追求するのではなく、柔軟な計画と実行を重視し、失敗から学びながら着実に改善していく姿勢が必要です。経営陣から現場まで、迅速な行動を重視し、完璧さよりも進化に注力する姿勢を持ち、PDCAサイクルを素早く回すことが鍵です。
「大企業病」の克服方法:考えすぎない!
「大企業病」とは、大企業環境で陥りがちな問題の一つです。最近は大企業でなくてもその傾向がありますが....。その中でも、新しいアイディアやプロジェクトを実行に移す際に、過度な情報収集や検討に陥る現象が挙げられます。この状況では、市場の見通しが不透明であるためにスタートを躊躇してしまうケースがあります。また、時間の割に得られる成果が少なく、プロジェクトがいつまでもスタートできないこともあるでしょう。こうした課題に対処する方法として、以下のポイントが考えられます。
不確実性への向き合い方
新規事業をスタートする際には、不確実性を受け入れる勇気が求められます。市場の反応や顧客の購買意向は事前に完全に予測することが難しいため、大まかな数字やプランでスタートすることが肝要です。外部専門家の意見を参考にしつつも、自身のビジョンと判断力を信じて一歩を踏み出すことが、成功への道を拓く秘訣です。
スタートの重要性を認識する
市場が明確で、成功が確実なアイディアは希少です。新しいプロジェクトや事業は、行動しなければ何も始まりません。顧客の反応や市場の変化は、スタート後に初めて明らかになることも多いのです。従って、スタートする勇気を持つことが、成果を上げるための第一歩となるのです。
外部専門家の役割
市場や業界の専門家は、データやトレンドに基づいた洞察を提供できます。新しい事業アイディアを検討する際に、彼らの意見を取り入れることで、市場のポテンシャルや競合状況をより正確に把握できます。このプロセスは、市場の見通しを狭めるリスクを軽減し、スタートの決断を後押しします。
結論
「大企業病」を克服するためには、外部専門家の意見を活用することが非常に有益です。市場の不確実性やリスクに直面しながらも、スタートの重要性を理解し、自信を持って行動することが、新たな成果を上げる鍵となるでしょう。
私の場合は経営の視点と現場の視点療法からアドバイスできるかと思います。一緒に考えましょう!