日々の気づき/ブログ

2023-08-08 09:17:00

新規事業をスタートさせる際、上司の懸念を乗り越えて成功へ

新規事業を展開する際、上司からのネガティブな言葉に直面することはよくあります。この記事では、上司の懸念を前向きな展望に転換し、成功への道を切り開く方法に焦点を当ててみましょう。

「成功する保証はない」「競合他社が強すぎる」「市場が小さい」といった言葉は一般的ですが、これらは逆に新たなビジネスの可能性を示唆しています。激しい競争環境があるからこそ、差別化ポイントを見つけ、市場での独自性を発揮するチャンスがあります。

また、「経験者がいない」という状況は、新しいアプローチを試す好機です。新規事業や新商品については誰もが未経験です。過去の失敗から学び、効果的な戦略を構築できます。外部との連携や専門家の協力を検討することも重要です。これらの課題に対処することで、新しいビジネスの展開に新たな可能性が広がります。

筆者自身も、若いころ商品開発に取り組んだ際、「売ったことがない!」、「市場が小さい」という声に直面しました。しかし、新規性に起因する挑戦は当然のことであり、市場の成長潜在能力を見逃すわけにはいきません。その後の成果を振り返りながら、自身のビジョンと説得力の重要性を理解しました。

上司の懸念は、新規事業のリスクや困難を考えての発言ですが、適切な対策を練り、前向きなアプローチで進むことで、成功への道を開くことができます。また、上司とのコミュニケーションを大切にし、協力体制を築くことで、新規事業の成果を最大限に引き出すことができるでしょう。新規事業の展開は挑戦的ですが、楽しみながら課題に取り組み、前向きなステップを進めていきましょう。

何かお困りの際は、いつでもご相談ください。テーマ創出、市場探索、自社の強み探しなど一緒に進めましょう。
成功への道を共に歩んでいきましょう!

2023-08-04 07:37:00

後発企業の成功の秘訣:後発優位を活かす5つのポイント

商品開発や新規事業のスタートでは、しばしば後発になることがありますが、それが絶望的な状況を意味するわけではありません。実際に後発企業には有利な側面もあります。以下の視点を考慮すると、後発企業にとって有利な点が見えてきます。

① 需要の不確実性の判断ができる:
後発企業は、先発企業が新商品を市場に投入している過程を観察することで、需要の不確実性を正確に把握できます。先発企業の市場形成に関する情報を元に、後発企業は市場の規模や需要の可能性を推測することができます。このようにして、後発企業はリスクを低減しつつ効果的な製品開発を行えるのです。

② プロモーションコストの低減:
後発企業は、先発企業が既に行ったプロモーション活動を活用することで、販促コストを削減できます。先発企業が行った広告や宣伝活動により、商品の認知度が高まっているため、後発企業はそれを基にした販売戦略を展開することができます。

③ 研究開発コストを低く抑えられる:
後発企業は、先発企業の研究開発データや知識を参考にすることで、コストを抑えつつ効果的な開発が可能です。先行企業の論文情報や特許情報、関連研究機関とのヒアリングなどを活用し、後発企業は既存の知見に基づいて効率的な研究開発を進めることができます。

④ 顧客の変化に対応しやすい:
後発企業は市場に投入された商品の実際の使用状況や顧客の要望を観察し、迅速に対応できます。先行企業が既に存在する商品の改善や顧客の変化への対応は、既存製品との関係性から制約を受けることがありますが、後発企業は柔軟に新たな要望に応えることができます。

⑤ 技術面での不確実性に対応できる:
後発企業は、先行企業が発売後に生じた技術的な問題や不具合から学び、リスクを回避できます。例えば、先行企業が既に発売した商品において技術的な不具合が発生した場合、後発企業はその問題を回避したり、改善したりすることができます。こうして、後発企業は先行企業が抱える技術面の不確実性を回避し、より信頼性の高い製品を提供することが可能です。

これらの視点を念頭に置くことで、後発企業が有利な立場を活かし、成功に向けて大きく前進することができるでしょう。

2021-11-06 23:03:00

新規事業を考える視点 その1

新規事業を考える視点1

最近、MEMS関連の仕事よりも新規事業創出のお手伝いの仕事が多くなっています。ありがたいことです。
さて、製造業で新規事業を考える場合には、いつも自社の強みからスタートするように言っています。
簡単に言うと、

(強み)☓(社会潮流)→(新規事業のテーマ) 

という流れで考えましょうということです。これができて、ハマると有力な新規事業のテーマになります。しかしながらそこから先に進むためにはさらに必要な視点が2つあります。その視点をしっかり考えておくことで、失敗する確率が少なくなるように思います。


それは、製造やバリューチェーンの視点です。
せっかく強い技術/優れた技術でもその技術を使ってモノができなければ商品化しません。製造適性や、後工程での使い方まで考慮しておかないと、使えないものになります。さらにコストの高い技術であればそれを上回るメリットがあるかまで考える必要があります。逆にお客様(後工程)が使いたいものであれば喜んで使ってくれます。私の経験ではどうしても使いたい素材なので、お客様が仕様を変えてくれるということもありました。

一方で注意しないといけない点として、新しいことを考えているのに、「作ったことがないから」「やったことがないから」「売ったことがないから」という声が工場サイドや営業などから聞こえてくることがあります。そのような声が強いと頓挫してしまいます。しっかりとマネジメントしてコントロールする必要があります。場合によっては新規事業はCVCなどを利用し外部で進めた方がいいということもあります。

話を戻しますと、新規事業を考える場合にはしっかりと後工程のイメージまで考えてテーマ出しをすると良いということです。テーマ出しするときに抜け漏れがないようにチェックシートなどを準備しておくのも一つの手です。最近はゲートシステムにてチェックするようにしているところが多いかと思います。私もコンサルティングのときに、チェックするようにしています。

さらに重要な視点があります。それについては次回。

2021-10-24 23:06:00

オープンイノベーションの促進

オープンイノベーションと言う言葉が流行っています。簡単に言うと自社だけではなく他社、異業種、異分野が持つ技術やアイデア、サービスなどを組み合わせて進める手法です。企業の場合は他社との連携で新しいビジネスを創出すると考えるとわかりやすいと思います。

実際のコンサルティングでは、自社の強みを分析してから、社会潮流を加味して新たな研究テーマやビジネスを考えていきます。その際に足りない技術、異業種の知見が必ずと言っていいほど必要になり、他社/大学との連携を考える必要があります。
そして、大きな企業さんほど自社技術にこだわり、あまり他社と連携が取れていないと感じます。
 
そんなときに、私がコンサルティング先の企業さんと、他企業とつなぐことをやります。お互いに連携することでメリットの有りそうな企業を選んでコンタクトすることでWIn-Winの連携を考えます。
コンサルティング先の企業の研究者にとっては、対象企業の見つけ方や連絡の取り方など(営業部なら当たり前のようにやっていたようなこと)も、参考になるようです。

共同開発に進む案件もありますが、実際のところはすぐにはビジネスが生まれない場合が多いです。しかし、ゆるくでも連携があること、他社と連携することを研究者が体験することが次のビジネスにつながると思います。 

自社の技術をさらに発展させて大きなビジネスを作るために、一緒に考えてみませんか。

098409.jpg

2021-09-26 00:06:00

新規事業は誰が進めるべきか?

先日、ある企業様にて「ボトムアップ研究の重要性」についてこれまでの経験を元にお話させていただきました。

新規事業を進めるにあたって、トップダウンのテーマというのもありますが、私はボトムアップを薦めています。トップダウンのテーマは多くの人(周りの役員など)が納得しているテーマとなるので、レッドオーシャン(すでに他社も参入して競争になりそうなテーマ)となりやすいです。一方でボトムアップは小粒な感じのテーマが多いとは思いますが、小さく産んで大きく育てるテーマになります。途中での路線変更、朝令暮改も認める必要があります。

さらに現場の研究者や技術者から新しいテーマの提案が出るような仕組みづくりを含めて新規事業の創出活動を行うことが良いと考えています。それにより継続的かつ多くのテーマが上がってきて、成功の確率が上がると思います。
注意することとして、新規事業は既存事業とマネジメントや考え方が異なるため、既存事業の考え方を当てはめると上手く行かないことが多いようです。


・新規事業はボトムアップが理想的
・小さく産んで大きく育てる(路線変更を認める)
・仕組みづくりをすることで、継続的に新しいテーマが生まれる
・既存事業の考え方を押し付けない

一緒に新しいテーマを考えましょう。そして研究者が楽しく、率先して新規事業を生み出せるような仕組みを作っていきませんか。

1 2 3 4 5