日々の気づき/ブログ

2026-02-21 13:16:00

クロスSWOTのやり方:町のラーメン屋で「4象限の戦略」を作ってみた

【実践編】クロスSWOTのやり方:町のラーメン屋で「4象限の戦略」を作ってみた

 (前回:「意外と使えるSWOT分析(クロスSWOT)」の続き)

 

前回は、SWOT分析は「整理」ではなく、クロスSWOT(クロス分析)で戦略立案に落とす道具だ、という話をしました。SO/WO/ST/WT4象限まで決めた瞬間に、SWOTは化けます。

今回は続きとして、クロスSWOTの具体的なやり方を、超ベーシックな事例で説明します。
題材は「町のラーメン屋」。生々しい技術の話より、こちらの方がイメージしやすい思います。でも、これが意外と本質を突きます。


1. まずSWOT分析を作る(盛らない)

町のラーメン屋(個人店)を想定します。

 S(強み):味に定評がある/常連客が多

 W(弱み):店主1人で回している/営業時間が短い

 O(機会):デリバリー需要増/SNS拡散

 T(脅威):大手チェーンの出店/原材料高騰

ポイントは、正直に盛らずに置くことです。
今回はありきたりな情報ですが、実際にやるときは現状をしっかり分析して入れてください。ここで格好をつけると、後段の戦略が全部ズレます。
 


2. 次にクロスSWOT4象限に「戦略」を置く(まずは雑でいい)

クロスSWOTの良いところは、会議が「だからどうする?」に進むことです。
まずは各象限に、施策(戦略)を考えます。
 

SO(強み×機会):攻める(成長戦略)

味の定評 × SNS拡散看板メニューをストーリー化して発信

常連が多い × デリバリー需要常連向けの持ち帰り導線を作る

ST(強み×脅威):守りながら差別化(防衛戦略) 

味の定評 × 大手出店大手と同じ土俵で戦わず専門特化する

常連が多い × 価格競争常連向けの限定メニューで囲い込む

WO(弱み×機会):補完・改革(変革戦略) 

1人運営 × デリバリー需要メニューを絞ってオペを簡略化

営業時間が短い × SNS拡散営業時間外でも売れる形(予約/冷凍など)を検討

WT(弱み×脅威):縮小・撤退(撤退戦略) 

1人運営 × 原材料高騰原価の高いメニューを整理し看板に集中

営業時間が短い × 大手出店無理な多店舗展開はしない(固定費増は致命傷)

これによりSWOT並べただけでは見えない、攻め/守り/改革/撤退が見えるようになります。 


3. ここからが本番:戦略(=意思決定)を決める3つの問い

クロスSWOTは、最後に**戦略を選ぶ(意思決定する)ために使います。
私がよく使う問いはこの3つです。
 

最も効くSOはどれ?(効果が大きいのは何か)

最も危険なWTはどれ?(放置すると致命傷か)

WO1つだけやるなら?(弱みのボトルネックは何か)

例えばこのラーメン屋なら、 

今月のSO:看板メニューのストーリー発信(SNS

最優先WT:原材料高騰への対応(メニュー整理/価格設計)

最重要WO1人運営の限界メニュー絞り込みで回す

のように決められます。 


4. 正解は1つじゃない。でも戦略は決められる

もちろん、ラーメン屋の戦略に唯一の正解はありません。
ただし、クロスSWOTの目的は「正解探し」ではなく、戦略を考える=意思決定することです。
 


まとめ:SWOT分析は並べるから戦略に落とす
今回は実践編として、町のラーメン屋の事例でクロスSWOTSO/WO/ST/WT)の4象限戦略を作ってみました。次にSWOT分析をやるなら、まずは4象限に「戦略」を置くところから始めてみてください。

いろんな分野に適用できるのでいろいろとやってみてください。 

新規事業創出の研修/現場では各自が持ちよった新規テーマネタに関して、このような取り組みを喧々諤々とみんなで議論して進めています。

 

 

 

 クロスSWOTラーメン屋.jpg