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新規事業は局地戦 ~ランチェスター戦略で考える~
新規事業は局地戦~ランチェスター戦略で考える~
新規事業でいちばん大事なのは、最初から「局地戦」だと割り切ることです。
ここを外すと、どれだけ良い技術や良いアイデアがあっても、競合の土俵で消耗して負けてしまいます。
特に大企業ほど、新規事業を「広域戦」で考えて失敗しがちです。既存事業の感覚のまま「市場を広く取りに行こう」「用途を広げよう」としてしまうからです。
局地戦・広域戦とは何か(ランチェスター戦略の発想)
局地戦・広域戦は、ランチェスター戦略の考え方です。
ビジネスを戦いに例えると、次のように整理できます。
・局地戦:一点集中で「勝てる場所」だけで戦う
(顧客・用途・条件・地域・チャネルなどを絞る)
・広域戦:広い市場で総合力勝負をする
(ブランド、資金、販路、人員が揃った“強者向け”)
違いはシンプルで、弱者は局地戦、強者は広域戦です。これがランチェスター戦略です。
新規事業は「大企業でも弱者」になる
ここで重要なのは、新規事業は大企業がやっても弱者になるという点です。
新規領域では、予算・人・実績・顧客接点が限られます。社内でも優先順位が上がりにくく、意思決定も遅れがちです。つまり、既存事業で持っている「強さ」は、新規領域にはそのまま持ち込めません。
だから新規事業は、会社規模に関係なく 「弱者の戦い方=一点集中」 が基本になります。
一方で大企業は、自社の社格や過去の成功体験、既存事業の規模感に引っ張られて、ここを間違えやすいです。
特に意思決定層ほど過去の成功体験や売上至上主義の観点から「広く獲りにいく発想」が強く、局地戦の設計が甘くなりがちです。
テーマ選定の本質は「一点集中できる核」を作ること
結局、新規事業のテーマ選定で最重要なのは、
一点集中できる強み(=自分が勝てる局地)を見つけ、それを核にすることです。
「どこに集中するか」が曖昧なままスタートすると、テーマは広がり、説明も散らかり、結果的に強者の土俵で戦うことになります。
逆に、局地が決まれば、やること(検証・開発・営業)が一気に絞れ、スピードも精度も上がります。
まとめ
・新規事業は「弱者の戦い」から始まる
・弱者は一点集中(局地戦)が基本
・大企業でも新規領域では弱者(ここを間違える会社が多い)
・だから「一点集中できる強み探し」がネタ出しの本質
新規事業を推進する立場の人は、一度「ランチェスター戦略」を学んでみると良いかもしれません。
私のセミナーや講演でも、このような話を織り交ぜています。興味があればお気軽にお声がけください。