日々の気づき/ブログ
新規事業を考える視点 その1
新規事業を考える視点1
最近、MEMS関連の仕事よりも新規事業創出のお手伝いの仕事が多くなっています。ありがたいことです。
さて、製造業で新規事業を考える場合には、いつも自社の強みからスタートするように言っています。
簡単に言うと、
(強み)☓(社会潮流)→(新規事業のテーマ)
という流れで考えましょうということです。これができて、ハマると有力な新規事業のテーマになります。しかしながらそこから先に進むためにはさらに必要な視点が2つあります。その視点をしっかり考えておくことで、失敗する確率が少なくなるように思います。
それは、製造やバリューチェーンの視点です。
せっかく強い技術/優れた技術でもその技術を使ってモノができなければ商品化しません。製造適性や、後工程での使い方まで考慮しておかないと、使えないものになります。さらにコストの高い技術であればそれを上回るメリットがあるかまで考える必要があります。逆にお客様(後工程)が使いたいものであれば喜んで使ってくれます。私の経験ではどうしても使いたい素材なので、お客様が仕様を変えてくれるということもありました。
一方で注意しないといけない点として、新しいことを考えているのに、「作ったことがないから」、「やったことがないから」、「売ったことがないから」という声が工場サイドや営業などから聞こえてくることがあります。そのような声が強いと頓挫してしまいます。しっかりとマネジメントしてコントロールする必要があります。場合によっては新規事業はCVCなどを利用し外部で進めた方がいいということもあります。
話を戻しますと、新規事業を考える場合にはしっかりと後工程のイメージまで考えてテーマ出しをすると良いということです。テーマ出しするときに抜け漏れがないようにチェックシートなどを準備しておくのも一つの手です。最近はゲートシステムにてチェックするようにしているところが多いかと思います。私もコンサルティングのときに、チェックするようにしています。
さらに重要な視点があります。それについては次回。