日々の気づき/ブログ
新規事業開発のパートナー:コンサルティングの実績とその効果
3年前、私はある企業の新規事業開発をサポートする機会を得ました。その企業は、自社の強みを活かす新規分野への発展を求めていました。私の役割は、その目標を達成するための具体的な提案を行い、戦略立案から実行までをサポートすることでした。
私の提案は、企業の強みと市場のニーズを結びつけるものでした。企業様の強みはニッチな分野でしたが、いくつかの新規事業のアイデアをご提案し、議論を重ねて有力な候補を選定いたしました。そして、その提案を具体化するために実験方法についてのアドバイスを提供し、さらに将来の顧客候補をイメージしたリストを作成することで、事業の方向性を明確にしました。
私のサポートから2年後、その成果は展示会にてプロトタイプの展示により証明されました。その展示会ではそのプロジェクトは注目を集め、その価値が認識されました。今はまだプロトタイプですが、これからさらに変化、進化していくものだと考えています。
私のサポートは、企業の事業だけでなく、企業メンバーの成長にも貢献したように思います。企業メンバーに新規事業のビジョンや戦略を共有し、彼らのスキルや知識を向上させるためのフィードバックやコーチングをOJTのような形で行いました。企業メンバーが自信を持って新規事業に取り組めるようにサポートしました。私自身も企業メンバーと一緒に学び、成長し、成功を喜ぶことができました。
新規開発事業には時間がかかりますが、その価値は大きなものです。実践的なコンサルティングで、一緒に成長を実現しましょう。新たに一緒に価値を創造しませんか?私の経験と知識を活用して、御社の事業を次のレベルへと引き上げましょう。
新規事業開発の成功戦略:事業部とコーポレート研究の最適なバランスとは?
新規事業関連の研修を行っていて気づいたのが、部門による研究開発のアプローチの違いです。どこの部門の予算を使って研究開発や新規事業を進めるかで、その進め方や結果も変わってきます。事業部では、その部門に直結した研究開発が行われ、すぐにでも市場に出せるような製品開発がメインです。一方、コーポレートの研究部門では、会社全体を支えるような基礎技術の研究や長期的な視点での研究が行われます。
以下、具体的な違いをいくつか挙げてみました。
短期視点 vs 長期視点
- 事業部研究:短期的な成果を目指し、1~3年以内の市場投入を目指しています。
- コーポレート研究:長期的な視点で進められ、5年後くらいの商品化を目指すことが一般的です。
報告するべき相手
- 事業部研究:主に事業部のリーダーや関連する開発チームに報告が行われます。
- コーポレート研究:全社規模での研究なので、経営陣や戦略企画部門に報告が行われることが多いです。
マーケティングの視点
- 事業部研究:現在の市場のニーズに直結した研究が行われます。
- コーポレート研究:将来の市場ニーズを予測し、先行研究が進められます。
求められる研究者の資質
- 事業部研究:市場の動向をキャッチし、すぐに反映できるようなスキルが求められます。
- コーポレート研究:新しい技術や視点を持ち、独自の研究を進められる人が求められます。
このように、事業部とコーポレートで研究の進め方や焦点が異なります。どちらも企業の成長には欠かせない要素ですので、バランスよく進めていく必要があるでしょう。
研究開発と特許保護: 成果を守りながら進める方法
研究開発は新しい技術や製品を生み出す重要なプロセスです。しかし、研究開発の成果を守るためには特許の取得が必要です。そして、研究開発をスタートする際に特許について考えることが重要です。
私自身が研究を始める際の手順は以下の通りです。
1) 他社の特許を熟読し、その技術を理解します。
2) 自分の研究のゴールや開発したい製品を明確にイメージし、どの部分がまだ不足しているかを考えます。
3) 不足している技術を開発するために必要なステップや実験方法について考えます。
4) これらのアイデアを特許化できるかどうかを検討し、必要な実験や研究を計画します。知的財産の保護を考慮に入れて研究を始めます。
このアプローチにより、他社の動向や競合の弱点を把握し、自分の研究成果を特許で保護する方法が明確になります。全てが順調に進むとは限りませんが、研究をスタートする段階から特許について考えることで、研究がスムーズに進行しやすくなりますし、うまく行った時は研究成果と特許が得られます。
新規事業創出の成功に向けたMOT視点: ボトムアップアプローチのメリットとデメリット
新規事業の創出には、トップダウンとボトムアップの2つのアプローチが存在します。どちらの方法にも独自の長所と課題が伴うため、組織の状況や新規事業の特性に合致する方法の選択が肝要です。個人的な経験から言えば、ボトムアップのアプローチが成功率が高いと感じています。
以下に、この違いをまとめた表を示します。
最も重要な課題は、トップダウンの場合に見直しや撤退の判断が難しい点です。このため、現場の意見を適切に伝える難しさが生じ、結果として大きな損失を招くことがあります。またトップが認知し大きな市場を有するテーマは他社がすでにやっている可能性がありレッドオーシャンになりやすいです。
ボトムアップの方法は、現場のニーズやアイデアを受け入れやすいという利点がありますが、これをトップ層に適切に伝えることが挑戦です。デメリットとして、提案内容が経営戦略から乖離している可能性や、提案の品質の低さ、興味/趣味のテーマが提案されることが挙げられます。
ボトムアップアプローチのデメリットを克服するためには、研究者や開発者の教育が不可欠です。具体的には、MOT(技術経営)分野の学習が役立ちます。これにより、技術と経営の視点を結びつけ、経営戦略に合致した実行可能な提案を生み出す可能性が高まります。
研究者や開発者には、MOTを学ぶことをお勧めします。近年では多くの優れた教材や書籍が提供されており、独学で学ぶことが可能です。
また、私自身はMOTの実践的な研修を提供しており、興味があればぜひご連絡ください。
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製造業の新規事業創出で失敗しない!個人コンサルタント活用のススメ
新規事業創出のコンサルティングを受けると、大手の場合、綺麗な厚い報告書が出てくるが、一般論が多く、なかなか役に立ちにくいという話を聞いたことがあります。前職では、数千万円の費用をかけて大手コンサルティングファームのコンサルティングを受けましたが、一般的な話がまとめられた報告書が出てきて、残念な思いをしたことがあります。たまたまかもしれませんが、相性や得意分野があるので、一概には言えません。
大手コンサルティングファームと個人のコンサルティングには、どのような違いがあるのでしょうか。大手コンサルティングファームは、多くのクライアントに対して共通のサービスを提供することが多いです。一方、個人のコンサルティングは、クライアントのニーズに合わせて、より柔軟なサービスを提供することができます。
なお、私の場合の専門性は、素材、製造業、デバイス製造、センサ、新規事業創出になるかと思います。
それぞれ一長一短がありますが、うまく利用して、成果につなげていただければと思います。