お知らせ

1. なぜ既存事業が衰退していくのか?

既存事業に力を入れて頑張っています。利益を上げるために、シェアを拡大するために日々努力している方がほとんどだと思います。しかし、気づいたら競争が激しくなり、シェアが減少しています。さらには全く新しいビジネスに取って代わられています。そんなことはないでしょうか?

よく例に挙げられますが、2000年頃から始まったコンパクトデジカメの開発競争が分かりやすい実例です。
当時は数十万画素のカメラが一般的でした。研究者や開発者は、100万画素目標、200万画素目標と、年々画質を向上させながら、機能を改善し、コストを削減し続けていました。市場での競争は激化し、疲弊が始まった頃にスマートフォンが登場しました。スマートフォンの登場によって、コンパクトデジカメはほぼ売れなくなり、撤退する企業も増えました。また、銀塩写真からデジカメへの移行は大きなイノベーションでした。

「イノベーションのジレンマ」とも呼ばれるこの現象は、次のような流れです。

真面目に開発する。
一時的には利益を上げる。
競争が激化する。
より一層努力する。
別の技術が出現する。
衰退する。

上記の現象は、国内の多くの既存事業にも当てはまるのではないでしょうか?
自社が取り扱っている商品に安心感を持っていても、予期せぬ方向から新しい商品が登場する可能性もあります。この傾向はデジタル化の影響で加速しています。対策としては、常に新規事業を生み出す努力を続ける必要があると思います。

既存事業の衰退.jpg

2. 新規事業のテーマは時流に乗せる、時流に乗せることの重要性

新規事業のコンサルティングでは、よく「どのような市場に参入すべきか?」という質問を受けます。
正しい答えは存在しませんが、時流に乗せることが重要だと答えています。つまり、将来的に成長が見込まれる市場に参入することで、市場の成長に合わせて自社も成長することが期待できます。さらに努力を重ねることで、市場の成長を上回る成長も可能です(エレベーターを駆け上がる)。
また、成長している市場は競争がまだ激しくない場合が多く、参入後の市場獲得の可能性が高まります。新たな市場に参入することで、既存のプレーヤーよりも優位な位置を築き、顧客を獲得しやすくなります。競争が少ない段階で市場に参入することで、ブランドの確立や顧客ロイヤルティの構築にも有利です。
一方で、縮小している市場(下りのエスカレーター)に参入すると、努力しても利益を確保することが難しくなります。市場縮小の要因を逆転させることは困難であり、持続的な成長を見込むことも難しいです。
新規事業は、できる限り時流に乗り、将来的に成長が見込まれる市場を探すことが重要です。そのためには、常に市場の変化を見極める必要があります。市場調査やトレンド分析などの手法を活用し、成長が期待される市場を見つけ出すことが求められます。そして、自社の技術やリソースを活かし、その市場において独自性や付加価値を提供することが成功の鍵となります。

上りのエスカレータ.jpg

2024/2/7-2/9にパシフィコ横浜にて催されるテクニカルショウヨコハマにてミニ講演を行います。

場所:パシフィコ横浜(テクニカルショウヨコハマ)
会場:ビジネス支援ゾーン ブースN37・N38
2月8日15時から15時20分

https://www.tech-yokohama.jp/

合同会社アデリテ様のブース内にて
「実践重視! 新規事業創出のための伴走型コンサルティング」

について語ります。

ご興味のある方は足をお運びいただければ幸いです。

 

https://fujii-tech.com/diary

新規事業を伴走支援:カスタマイズされたコンサルティングで目指す成功への道

 

私が提供している新規事業のコンサルティングサービスは、大手コンサルティング会社のものとは異なります。私のアプローチでは、単にアイデアを提供するだけではなく、新規事業が持続可能に成長するよう、クライアントのチームと密接に協力し、企業文化にマッチした方法でコンサルティングを進めています。もちろん、アイデアの提供や、他社との協業を通じたオープンイノベーションの支援も行っています。

良いアイデアがあっても、それが製品化されるまでの道のりは簡単ではありません。アイデアが最終的な製品に至るまでには、マーケティングや試作の段階で徐々にその形を変えていかなければなりません。アイデア提供だけでは、途中で市場のニーズに合わなくなった場合(たとえば市場に合わないと判断された際)、プロジェクトは失敗と見なされがちです。しかし、適切な変更を行うことで市場に適した製品が完成することが多いです。このプロセス全体を通じて、私たちはクライアントと共に伴走し、サポートを提供しています。

 

以下 日々の気づきを参照してください

 

更新しました

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ステージゲートシステムとは?

ステージゲートシステムは、プロジェクト管理の手法の一つで、特に研究開発プロジェクトに適しています。このシステムは、プロジェクトを複数の段階(ステージ)に分割し、各段階の終了時に評価ポイント(ゲート)を設けることによって機能します。例えば、「Gate1:テーマ探索」、「Gate2:要素研究」、「Gate3:事業化アイデア」、「Gate4:事業コンセプト」といったように、提案段階から量産に向けてステップアップしていきます。各ゲートでの評価を通じて、プロジェクトの進捗を確認し、次の段階へ進むかどうかの意思決定を行います。この方法は、リスクを段階的に管理し、資源の効率的な配分、プロジェクトの進捗の明確な追跡、適切なタイミングでの意思決定を可能にします。ステージゲートシステムは、計画の透明性を高め、プロジェクトの成功率を向上させるのに寄与します。
しかし、このシステムは未達項目の存在や、テーマの失敗の可能性から、研究開発者に敬遠されることがあります。研究者のアイデアが潰される懸念もあります。
そこで、私は以下のような柔軟なステージゲートシステムの運用を提案します。

抜け漏れなく、かつ柔軟に

ステージゲートシステムは、プロセスの抜け漏れを防ぎつつ、プロジェクト全体の概要を把握しやすくします。また、計画通りに進行しているかどうかを定期的にチェックすることが可能です。このシステムの特筆すべき点は、その柔軟性です。全てのポイントが各ステージで完全に達成される必要はなく、状況に応じて次のステージへ進むことができます。これは、不確実性が高いR&Dの領域において特に重要です。研究開発では、予期せぬ結果や障害がしばしば発生し、ステージゲートシステムはこのような状況でもプロジェクトを前進させるための適応力を提供します。

結論

結論として、ステージゲートシステムは、研究開発プロジェクトにおけるリスク管理と効率的な資源配分に非常に有効なツールです。その構造化されたアプローチは、明確な進捗追跡とともに、プロジェクト成功の確率を高めます。同時に、その柔軟性は、不確実なR&D環境においても、プロジェクトを適応的に前進させる能力を持ちます。したがって、ステージゲートシステムの適切な運用は、研究開発の分野において重要な役割を果たすことができます。

 

 

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新しい商品を開発したいが何をすればいいかわからない。新規事業を進めたいがやり方がわからないという企業様からの相談があります。そして、大手コンサルティング会社に相談すると高額な金額で、分厚い資料のきれいなプレゼン資料ができてきます。さらに中身は、論理的なストーリーの目標が描かれています。一見すると確かに素晴らしい資料で素晴らしい目標設定で、この資料通り進めればスゴイ製品ができそうです!しかしながら大きな欠点があります。それは商品化までの数年間の時間の経過、実際にものを作っていない机上の空論、マーケットの評価も受けていないし、製造工程も決まっていない...。一番大きな問題は真にニーズに合っているかどうか?です。そのため途中でサンプルを作って顧客にもっていき、評価を受けながら修正していく作業があります。これにより、当初の目標よりも大きく変わった商品ができることもあります。
こうしたコンサルティング資料の範疇を超えて、製品の承認と開発を進めることが求められる場合、多くのコンサルティング会社はそのサポートを提供していません。目標が変化した時点で製品化を断念する企業も少なくないのが現実です。

私のような技術者出身のコンサルタントは、ドキュメントの作成以上の価値を提供します。実際の製品開発に深く関与し、顧客の意見を取り入れつつ、目標を柔軟に修正し、実現可能なゴールに到達するための伴走支援を行います。マーケティング、技術開発、知的財産の取得といった面で綿密な支援を行い、ステージゲートを利用した徹底したチェックを通じて、最終的なゴールへと導きます。
お困り事がありましたらお気軽にご連絡ください。

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